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子育てもデジタル!? UXデザイナー・ママのキャリアと子育て vol.2

前回に引き続き、インタラクティブコンテンツの制作会社「博報堂アイ・スタジオ」でUXデザイナーをされている白石葵さんのインタビューをご紹介します。今回は、普段はあまり様子を聞くことのない双子の育児や、デジタルネイティブの子どもたちの様子について、詳しくお聞きしました。

 

>>前回 白石葵さん「グラフィックデザイナーからWebの世界へ」はこちら

 

 

 

双子の子育て

 

 

白石さんの家庭は双子という珍しいケースだと思うのですが、双子の育児について教えてください。 

  双子に関しては、まずお母さんが2人いないとやっていくのは無理だと思いました。(笑)そのため出産から9カ月で復職するまではずっと実家にいましたね。私の母は働いているので、彼女のサポートを受けつつも、週末は夫が車を飛ばして手伝いに来て、何とか乗り切りました。本当に「何とか」というのが実感です。

 出産から3カ月くらいで一旦自宅へ戻ったのですが、うちの双子はどちらかが必ず起きている状態だったので、自分でもいつ寝ているのか分からなくなってしまって。ある日夫から、「言っていることがおかしい」と実家に強制送還されてしまったんです。復職して双子を保育園に預けられるようになり、ようやく自宅に戻ることが出来ました。余談ですが復職初日は、「座ってコーヒーが飲める」という事実に涙があふれてモニターが見れませんでした。自宅では座って食事をする余裕すらなかったので…。

 今は夫の実家の2世帯住宅で暮らしているので、義父母や、様子を見に来てくれる実母に多少の謝礼を包みつつ、大いに手伝ってもらっています。それでも全てを頼める訳ではないので、子どもの急な熱の時などは病児保育をフル活用してきました。ひどい時は子どもが3人ともインフルエンザにかかり、何日か預けていたらタクシー代などを含めて出費がかさんでしまって…。その時は一体何のために働いているのか分からない状態でしたね。

 家事の分担は、夫もすごくやってくれるので助かっています。夫は元々家事が得意で、休日はご飯も作ってくれるんですよ。しかも彩りが綺麗で、私が作るよりかわいい。(笑)私が作るとダメ出しされます。朝は食器を食洗機に入れてくれたり、洗濯物干しなども全部やってくれたりするので、私も安心して出社できています。彼がいないと家庭が回りません。
 

 

お弁当白石さん「動物園に遠足に行くときはパンダ弁当。

(水族館の時はシャチ弁当)料理上手な夫がおかず担当、私は動物おにぎり担当」

 

 

白石さんの時間短縮術とは

 

 

時間短縮などのコツはありますか。

 人に協力してもらうことが何よりの時短ですね。私は以前、人に頼るのがとても苦手で、子どもたちが生まれたばかりの頃は家事も子どもの世話も全て自分が面倒見なければ、という強いプレッシャーを感じていました。

 しかし実家に強制送還された時、夫に「もう無理だからやめて」と言われ、それからやり方を改善するようになりました。義父母へのお願いは夫が全て取り仕切っているのですが、義母にも平日の夕飯担当をお願いし、「嫁に作らせないで」と言ってくれるんです。彼がどんどん周囲に頼んでくれるので、私も観念して、「分かりました、任せます」と、吹っ切れることができました。

 今は子どもが小学生で、学校行事、PTAなんかも参加しなければいけないのですが、昼間にあるのでなかなか日程の都合がつけられず、あまり行けていません。PTAは6年間で1度は役をやらないといけないらしいのですが、今年は免れてしまいました。先輩に聞いたら、高学年になると役員の「長」みたいなものを任されてしまうので、低学年のうちに広報委員をやっておく、というのがセオリーらしいです。(笑)

 時間短縮という話については、私は夫とGoogleカレンダーを共有してスケジュール管理をしています。学校の行事なども多すぎて、とても全ては話せないので、いつ何があるかは共有して、見といてね、という状態にしています。
 

 

動物の絵双子の姉妹の絵

 

 
ご両親がデジタルを駆使しているとお子さんもデジタルネイティブなのでは。

 完全にデジタルネイティブです。うちは仕事柄、タブレットが1人1台以上あるので、上の子たちは家にいる時も車に乗る時もhuluやYouTubeを見ていますね。自分で与えておきながら「目が悪くなるからダメ」と回収する、という攻防を繰り返しています。彼らはオンデマンドなので、テレビを見ていても「今のもう一回」って言うんですよ!  「違う、これはテレビなんだ」と言ってもなかなか分かってもらえません。

 また、うちでは教材もオンラインにしているので、タブレットで勝手に勉強してくれています。紙でやると全部親が添削しなければなりませんが、タブレットだと勝手に丸をつけて、「よくできたね」と言ってくれますからね。勉強時間も、タブレットが「時間だよ」とお知らせしてくれるので、上の子たちは素直にやっています。下の子は保育園なのでやらせていませんが、そろそろ考えなければいけない時期ですね…。

 それらが本当に便利なのかどうかはさて置き、学校のプリントを添削するだけでも1時間はかかってしまうので、プラスアルファの勉強だと、うちではデジタルを利用しないと手が回りませんね。便利なものはとりあえず使ってみる。できないことは、人にもデバイスにも、積極的に頼るようにしています。

 

 

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[PROFILE]白石葵

 大学では工業デザインを専攻、視覚伝達デザインや人間工学を学ぶ。卒業後は 印刷会社に入社し、グラフィックデザイナーとして働き始めたが、インターネットの可能性を感じ、知り合いの会社でWeb制作部門を立ち上げる。その後、一社を経て、博報堂アイ・スタジオにWebデザイナーとして入社。IAとして調査分析や情報設計などを手がける。双子出産により育児休業するも、その後広報室を経て、クリエイティブ職に復帰。現在はUXデザイナーとして調査分析や情報設計などを手がける。 ●日本人間工学会認定 人間工学専門家 ●HCD-Net認定 人間中心設計専門家 ●WACA 上級ウェブ解析士

白石葵

略歴

1973年
出生
大学では工業デザインを専攻、
視覚伝達デザインや人間工学を学ぶ
1997年
印刷会社入社
(グラフィックデザイナー)
1999 年 
Web制作部門の立ち上げの為、
知り合いの会社に入社
2002 年
オン・ザ・エッヂ
(現LINE)入社
(Webディレクター)
2003年
博報堂アイ・スタジオ入社
(Webデザイナー)
2005年 
情報デザイン部に異動(IA)
2008年 
双子出産による育児休業
2009年 
広報室に復職
その後クリエイティブ職へ異動
2010年 
1月第三子出産による育児休業
2011年 
2度目の復職
2014年 
データドリブンクリエイティブ部に異動
(UXデザイナー)

最近のお仕事

  • ・官公庁サイトリニューアル(情報設計)
  • ・国営企業の民営化に伴うサイト構築(調査分析/情報設計)
  • ・公共交通機関オンライン予約サイトリニューアル(調査分析/情報設計)
  • ・製菓・製パン食材ECサイトリニューアル(調査分析/情報設計) など