しゅふクリ・ママクリ

MENU

子どもと一緒に成長する。ママ6年目のアートディレクター。

お子さんが生まれてからも、自分には「これしかない!」と大好きなものづくりを続けてきた、ママクリエイター天野一記さんにお話をお聞きしました。今年の春にお子さんが小学校に入学する天野さんは、博報堂アイ・スタジオのデザイン職社員の育休復帰第一号。時期に応じて、子育てと仕事のバランスを取ってきた様子をご紹介します。

 

今までも、これからも「これしかない!!」

 

 

 

はじめに、天野さんのこれまでのキャリアについて教えてください。

 はじめに就職したのは、大学4年生の時にインターンでお世話になった会社でした。その後デジタルガレージを経て、7年勤めたアイ・エム・ジェイではアートディレクターにキャリアアップしました。宣伝会議のコピーライター養成講座に通い始めたのもその頃でしたね。一緒に仕事をしていた元編集者の方の影響で、デザインだけでなく言葉の勉強もしたいと思ったんです。その後、マスメディアンに登録したところ、博報堂アイ・スタジオのお話をいただいて今に至ります。早いもので今年で10年です。

 現在は、主にアートディレクションをしていまして、プロモーションの考え方を決めて、それを制作物に落とし込むという仕事です。ターゲットを定めて提供する情報をデザイン・UIに反映させたり、Webのフローに関連させたり。広告キャンペーンサイトや商品サイトなど、デジタルプロモーションにずっと関わっていて、直近ではアプリのUI・UX・商材開発にも携わっています。

 大学時代からMacを使うのが好きで、大学4年生の時にはCGの学校に通っていました。子どもが生まれてからも、ずっとクリエイターです。今の会社は、産休後にデザイナーとして復帰したという例がなかったようですが、私の場合、自分が制作、ものづくり、デザイン以外の仕事をしている姿が想像できなかったんです。当時の上司が女性で理解のある方だったので、体調に合わせた勤務にしてもらうなど、すごく相談しやすかったです。周りに支えられて続けてこられたと思います。

 

天野さん取材中.jpg

 

お子さんが生まれてから、働き方は変わりましたか。

 朝型になりましたね。早めに出社して、夕方の保育園のお迎えに間に合うギリギリまで仕事をしています。時間に限りがあるので、以前より計画的に働くようにもなりました。会社に復帰したのが、保育園の都合もあって生まれて5、6カ月目と早かったので、よく病気をして、保育園からの呼び出しがありました。いざというときのために2人体制を組んだり、少しずつ計画を進めたりなど、仕事のやり方を工夫していました。ただ、みんなが頑張って働いているなかで途中で抜けたり最後までやりきれないことに罪悪感もありました。今は子どもが6歳になって呼び出しの回数も減り、以前より安心して働くことができています。このように働けるのは、やはり周囲の応援とサポートのおかげだと思います。

 会社では、産休・育休の制度は充実していますし、出産前の時期には時間を短縮して働くこともできました。お正月にはリフレッシュ休暇を年末年始休暇と合わせて10日間ほどお休みをいただき、子どもとゆっくり過ごすことができました。社内にも先輩ママさんがいるので、みんなでランチに行きながら、情報共有ができるのもいい点です。年に1回全社員で運動会があり、それに家族・子どもも参加ができるので、娘も参加させてもらったのですが、同年代の友達が新しくできたり、社員のみなさんに遊んでもらったりして、楽しかったようで、「いつ?次はいつ?」と聞いてきます(笑)。今の有楽町に移転する際にも新オフィスの柱塗りイベントがあったのですが、親子そろって楽しめる社内イベントがあるのは、嬉しいですね。

 

社内イベント.jpg

左:なかなか体験できない、新オフィスの柱塗りの様子。
右:お友達が増えた運動会。写真は所属している冬組のグッズ。

  

 

子どもとの時間

 

仕事に子育てと、忙しい毎日を送っていらっしゃいますが、自分へのご褒美はありますか。

 昔はマウンテンバイクに乗ったり、キャンプに行ったりすることが好きでしたが、今は家の収納・インテリアについて考えたり、作ったりするDIYが趣味ですね。子どもが寝ている間や、休日など子どもと一緒に家にいる時間にできるのでおすすめです。100円ショップに行って、子どもと一緒に素材探しからして、作ったりもします。やっぱり、ものづくりが好きなんだと思います。子どもがいる時間にできることなので、おすすめですね。

 あとは、平日の夜は外出できないので、休日に仕事関係の勉強会に行くこともあります。小学校に入るまでと決めて、講座に通ったこともあります。また、どうしてもはずせない業務が日曜日にあったときは、開いている託児所を見つけて、行ったこともあります。自分にはこの仕事しかできないと思っているので、ここぞというときは、子どものお稽古はお休みさせてもらって、「その分ママががんばってくるから、帰ったら遊ぼうね。」と話すこともあります。

 今は保育園に通っていて、送り迎えをしなければならないので時間の制限はあるものの、子どもを安心して預けられる場所があり、あまり手がかからず働いていました。でも、4月からは小学生になるので、もっと子どもに関わっていかないといけないのではないかなと、思っています。宿題をみてあげるのもそうですし、女の子なので、お友達のことでいろいろ悩んだりするのも、これからの方が多いのではないかと思っています。心の関わりは、今以上にきちんと取るように意識していこうと思ってます。「10歳を過ぎたら、お友達と出かけるようになって、親が必要なくなるよ」とも先輩ママたちから聞いているので、それまでの4年ぐらいは、べったり子どもとの時間を楽しんでおこうと思っています。

 

絵とケーキ.jpg

左:振り返るとタッチが成長とともに変わっているのが分かって楽しい、『子どもの絵』
右:6歳のお誕生日会。アウトドア仕様のケーキには、みんなの似顔絵を描いたピックを!

 

 

「子どもは光り輝く宝物」

 

お子さんがいてよかったと思う瞬間はどのようなときですか。

 仕事の関連でお話しすると、子育てをしていく中で、よりユーザビリティを意識するようになりました。自分の作ったアプリを子どもに触らせてみると素直な感想が返ってきますから。私自身、子ども向け案件の担当が増えたりはていないのですが、ものを作るプロセスで子どもの目線が入っていると思います。今も少し携わっていますが、今後は、スマホに限らずさまざまなデジタル機器のUIをつくっていきたいです。いろいろなデバイスがありますが、人間を理解していればどんなものづくりにも、対応できると思っています。

 あとは、童心に返るときですかね。子どもと一緒にいると単純なことにとても無邪気になることができるんです。自分が子どもに戻って、一緒に成長しているような感じがします。子どもの頃はこうだった、これが面白かったということを思い出して、一緒に楽しんでいます。保育園の帰りにいろいろ話してくれるんですよ。楽しかったこと、給食で食べたもの、先生に教わったことを教えてくれますね。「今夜あられが降るんだよ」、「今日はゆずのお風呂に入る日だよ」とか。

 娘は小鳥が好きなので、「今日、すごいかわいい鳥のイラストを作ったんだけど、あとでみる?」と聞いたり、その日あったことの話をしながら帰ることもあります。それで、自分の仕事がまた楽しくなるんです。子どもは光り輝く宝物ですね。

 

 

>前回のインタビュー 「子どもがいるということも数多くの多様性の一つ」 はこちら
>ほかの SPECIAL INTERVIEW -インタビュー- はこちら
>しゅふクリ・ママクリとは?

 

 

[PROFILE] 天野一記

 学生時代からウェブの制作に携わり、Webデザイナーとなる。そこで編集寄りの仕事が多く、ユーザーのストーリづくりに深く関わりたいと思い、博報堂アイ・スタジオへ入社。出産後は「子どもがいてもいなくても、ものづくりが好き。ユーザーのことも考えるのが好き。」ということを自覚して、ADとして復帰。自社事業部ではサービス・商材開発、統合デジタルプロモーションの制作やUIのAD、UXデザインを担当。ターゲットユーザーの視点に立ちながらビジネスを作っている。

天野さん.jpg

略歴

1977年
生まれ
1999年
デジタルガレージ入社 
Webデザイナー
2000年
アイ・エム・ジェイ入社
Webデザイナーから
アートディレクターへ
2005年
博報堂アイ・スタジオ入社
クリエイティブ部配属
アートディレクター
2009年
出産
2010年
育休から復帰(デザイン職社員復帰第一号)
2014年
ビジネス開発事業部へ異動

最近のお仕事

●ブランドサイトリニューアル(AD・UIデザイン・UX調査)

●サービス運営 / アプリケーション開発(AD・UIデザイン・UX調査)