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◆企業訪問◆「子連れ出勤」という選択肢(パパ編)

今回は、「子連れ出勤制度」を実践しているソウ・エクスペリエンスに訪問しました。同社は、「パラグライダー」「スパ」「クルージング」といった、やってみたかったけど、自分ではなかなか一歩を踏み出せない、ちょっと変わった体験を贈る「体験ギフト」事業をおこなっています。そんな同社で実践している「子連れ出勤」というちょっと変わった働き方について「ママ編」「パパ編」「社長編」の3編構成でお届けします。今回は、「パパ編」です。

 

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信頼できる職場は、最強の託児所

熊澤さんの自己紹介と、「子連れ出勤」の使い方を教えていただけますか?

僕はソウ・エクスペリエンスで営業を担当しています。代表の西村とは大学時代の仲間で、彼が起業したこの会社に創業間もないころにジョインしました。子どもは、2歳6カ月のやんちゃ盛りの男の子が一人います。基本的には保育園に預けているので、いつも連れてくるわけではないのですが、子どもが熱を出して妻も仕事を休めないというときに連れてきています。あとは、終日外出しない日に、連れてくることもたまにあります。

 

お子さんを会社に連れてくるときの不安なポイントはどのようなところですか?

親なので、子どもの様子が気になって、多少仕事の支障になることはあるかもしれませんが、不安ということはほとんどないですね。時々、子どもがほかの人の仕事の邪魔をして心苦しいと感じることはありますが、最近は子どもが行っていい場所と、行ってはいけない場所をきちんと教えて遊ばせることで、解決出来ているように感じます。

僕は営業職なので外出することも多く、そういう時は子どもを会社に残して外出することもあるのですが、社外のみなさんが想像しているより、不安なことはないですね。社内には僕よりあやすのが上手なママさんがたくさんいるので、とても頼りになります。知らない人に任せるよりも安心なので、仕事にも集中できます。信頼できる仲間がいる職場は、ある意味最強の託児所なのではないでしょうか。

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どのような会社であれば、子連れ出勤を実現できるとお考えですか?

どんな会社でもできると思いますよ。ただ、難しい業種もあるのかなと思います。たとえば、工事現場は危ないから無理ですし、金融機関など機密性の高い情報を扱う会社も難しいかもしれません。でも基本的には、子どもが入れる場所と入れない場所を線引きしておけば可能なのではないかと思います。

今は「社会人」がオフィスに行って決まった時間働くのが主流ですが、昔は、今よりも自営業の人口が多かったので、仕事の現場に子どもがいるというのは自然なことだったと思うんですよ。少し、質問の答えとずれるかもしれませんが、僕たちは次の働き方のスタンダードをつくりたいというよりは、選択肢を増やしたいですね。子連れ出勤もその一環で、やりたい人ができるようになったらいいと考えています。

 

会社として、子連れ出勤を実施するメリットを教えてください。

会社側がはっきりと、子連れ出勤OKを打ち出すことによって、採用のミスマッチを防げていると思います。子どもがいない人や、連れてくる気のない人であっても、当社の価値観に共感してくれるような人しか入社しようと思わないわけですから、あとは能力のマッチングの問題だけになります。最近は採用も難しいので、100人採用して80人残ればいいという採用をする会社もありますが、それはお互いに幸せになれないので、残念だと思います。子連れ出勤に取り組むことで社風やマインドが伝わりやすくなったおかげで、価値観のずれが少なく、効率よく採用ができているのではないでしょうか。

 

熊澤さんのこれからのビジョンをお聞かせください。

世の中のみんながもっと自由になってほしいです。「仕事」=「不自由を自由にすること」=「世の中を良くすること」だと思うので、僕たちのような働き方が普及すれば、選択肢が増えて世の中の自由度は高くなるでしょう。それは社会に貢献になると思っています。

会社としては、子連れ出勤というスタイルで事業を継続することはできていると思うので、次はこのやり方でどれだけ利益を出せるか、個人としてできることを最大限やっていきたいです。僕は営業なので、まずは売上を増やすことです。

個人的なところだと、もう1人子どもが欲しいと思っているので、育休を取ってみようかなと考えています。ただ、わざわざ取る必要もないかなとも思います。今、働きながらでも、おそらく、都内の子持ち男性でトップ1%に入るくらいのイクメンだと思っていますので(笑)。

 

何が熊澤さんをイクメンにさせるのですか?

そうですね、妻が映画の仕事が好きで好きで、僕も仕事をしている彼女が好きなので、応援したくなるのかなと思います。これも働き方と同じなのですが、イクメンであることが「善」というわけではなくて、同じ価値観を持つ人同士がパートナーとして取り組むことが大切だと思います。たとえば、友人に「俺はお金を稼いでくる、1円でも多く稼いでくる」と言って、一切家事も育児もしない人がいます。しかし、それがいいという奥さんと結婚をして、子どもの笑顔も絶えないとても幸せな家庭を築いています。女性からのウケはあまりいい話ではありませんが、このようなこともあります。

育児をシェアすると、女性も稼がないといけないですし、もしかしたら家庭全体の収入が減るかもしれないですよね。そういう点も考えて、価値観の合う人と結婚するのが大切なのではないでしょうか。その上で僕がイクメンである理由は、「自分の仕事が好きだ」という思いをパートナーから感じるからだと思います。

 

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[PROFILE] 熊澤 康宏(くまさわ・やすひろ)

法人営業チームの責任者。1979年東京生まれ。2004年に慶應義塾大学経済学部を卒業。中小企業向けコンサルティングファームを経て、2006年にソウ・エクスペリエンスに入社。
                                                           

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