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【ママ訪問】仕事が大好きなフリーランスのママデザイナー、いままでとこれから(後編)

「ママ訪問」では、ママクリエイターにリアルな働き方を語っていただきます。今回は、フリーランスのアートディレクター・デザイナーとして活動しているTさん(匿名)にお話を伺いました。前編では、キャリアのスタートと子育てと仕事の両立についてお聞きしましたが、後編では、現在の働き方と今後の展望について語っていただきます。

仕事は自分のためにするもの

現在フリーランスと並行で、当社から派遣社員として仕事をされていますよね。

コロナウイルスの影響でフリーランスの仕事が激減してしまい、もう就職しようかと考えていたとき、マスメディアンさんから派遣のお仕事を紹介していただきました。希望していた在宅勤務でしたし、派遣社員ということで日程調整も柔軟。これはフリーランスの仕事と両立できそうだと、スタートしました。

派遣のお仕事では、空間デザインで有名なクリエイティブブティックのデザイン部に所属し、ポスターやチラシ、看板、サイン、ロゴマーク、Webサイトなどのグラフィックデザインを担当しています。週2、3日の10時から19時までの在宅勤務です。派遣で働いていない日や夜に、フリーランスの仕事をしているのですが、派遣の仕事は残業がなく、定時にスパッと終われるので、時間の調整がしやすく、大変助かっています。

あと5、6年前からなのですが、副業で週末に、結婚式場で花嫁さんやお母さまなど和装をする方に着物を着せる仕事をしています。着物の柄は絵羽模様といって、グラフィックデザインなんですよ。学生時代は興味がなかったのですが、デザイナーになってから、絵羽模様や帯の柄を見るのが好きになりました。そこから着物が大好きになって着付けを習い、資格も取得したところ、たまたま着付けの先生に声をかけていただき、着付け師として働き始めました。着付け師はデザイナーの仕事と直接関係はなくて、本当に好きという気持ちだけでやっている仕事です。

お仕事が好きなんですね。これからの働き方に対する展望はありますか?

好きですね。育児に専念していた休業期間を経てわかったことなんですが、デザイナーにこだわらず、年を取ってもずっと働きたいっていう気持ちがあります。仕事を再開して、クライアントとやり取りをしていたとき、「楽しい! ああ、私はこれがやりたいんだ」と心から思いました。仕事は自分のためにするものという価値観なので、そう思うのかもしれないですね。子育てや家事も大切ですが、家庭以外で、自分と社会とのつながりが必要だったんじゃないかなって。

また子どもを生んだことが転機になって、フリーランスをずっと続けていますが、コロナ禍を経験していくなか、10年、20年後を考えたときにデザイナー1本でやっていくのは、難しくなっていくかもしれないと感じています。そうなると、元気であれば何歳でもできる着付け師の仕事をメインでやったり、全然違う分野の仕事も広げていければと思ってもいたり。着付け師とデザイナーの両方ができる人ってきっと少ないですよね。それも私の特徴だと思うし、新しい仕事につなげられたらな、という思いもあります。人生100年時代、専門領域を複数持つことは良いことですよね。

これからママになるクリエイターの方にメッセージをお願いします。

仕事が好きなら、細々とでも良いので、続けていくことが大切だと思います。育児との両立で大変な時期があるかもしれないけれど、そこはなんとか周りの助けを借りてください。フリーランスや派遣、業務委託、どんな形でも良いので、自分がやりたいことを少しずつでも続けておくことが重要です。そうすれば、いつか仕事ができるようになったときに、復帰しやすくなると思います。

あと特に子どもが小さいときは、企業に所属することをお勧めしますね。辞めてしまうと復帰するのに苦労しますし、いまは産休・育休といった社会保障制度も充実しています。私の場合、子どもが幼いころにフリーランスだったので、仕事ができないほど育児が忙しい期間も仕事をつないでいかなければならず、すごく大変でした。ですから子どもを生むのであれば、就職して会社に入ってから、出産する方が良いのではないのでしょうか。

フリーランスとして仕事をずっと続けている先輩ママクリエイターのお話、ありがとうございました! これからも「しゅふクリ・ママクリ」では、ママクリエイターを応援していきます。

※2022年1月に取材した内容を掲載しています。