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映像ディレクターのワーママが、現状を受け入れるまで vol.2

前回に引き続き、個人の「舟越響子」として、マネージャーつきでお仕事をする舟越さんのインタビューです。今回は、お母さんたちにとっては耳慣れているであろう「プレ幼稚園」や、結婚当初から出産までの心情について語っていただきました。パパ・ママ予備軍必見!?

2人目は保育園が決められてから

 私は、園庭が広くて、泥んこで遊ばせてもらえるような環境で子どもに育って欲しいと思っていたので今の幼稚園にしました。決めてからは、プレ幼稚園に通って、入園の権利を得るのにも苦労しましたね。

プレ幼稚園とは何でしょうか。

 入園する前に、幼稚園が開催する「体験」みたいなものです。それに参加していた方が入園に有利だと言われています。いわゆる「お受験」とは違い、元々は、「この幼稚園が子どもにとっていいかどうか、体験してみよう」という取り組みだと思うんですけど、実際は幼稚園に入る権利を得るためのものになっているような気がします。

 泥んこの園庭の他にも、入りたかった理由があって、その幼稚園に認証保育所が併設されていて、0~2歳まではそこに預けることができるんです。上の子が幼稚園に通っていると下の子はその保育園に入れるようだったので、「それなら2人預けられる」と思いました。2人目の出産を決めたのも、子どもを預けられる体制が整ってからです。

もともと結婚や子どもを持つという人生設計はありましたか。

 全然そんな計画はなくて、むしろ仕事に燃え過ぎてて「結婚できないかも」と思っていました。でも、ありがたいことに結婚できて、そうするとやっぱり子どもが欲しいなと思いまして。仕事を辞めるという選択肢はなかったんですけど、どうやれば続けられるかも分からなくて、悩みました。

 いざ妊娠すると、「うわぁ、本当にしちゃった」、と。妊娠したこと自体はすごく嬉しかったんですけど、妊娠してから「子育てと仕事、どうやっていけばいいんだろう」とかなり焦りましたね。今振り返ると、子どもがいる先輩がたちの姿を見て、「私もああいう風に頑張ろう」って心を立て直していたように思います。

舟越響子

「こんな状況の私と子どもたちですけど、よろしく!」

これから出産する人、今仕事をしながら子育て中の人へメッセージをください。

 うちは夫が会社勤めの人ではないので、ある日のお迎えを頼んだら「その代わり次の日から三日間いないけど大丈夫?」と、シフトを組むやりとりでどうにかなっています。また、家族、仕事関係の方、マネージャー、みんなの協力があってギリギリ立っているという感じなので、何も考えずに「みんな頑張ればいいじゃん」とは私は思えないです。

 私の働き方を見て「ラッキーなだけだな」と思う人もたくさんいると思います。旦那さんが企業に勤めていて、残業でお迎えも絶対代わってもらえない人だっています。それぞれのケースで、どうすればみんなが成立させられるのか。そのために、私にできることがあれば協力したいくらい、世の中の働くお母さん達には上手く行って欲しいです。業界に限らず、保育園や待機児童なんかの問題も、充実したケアが必要だと思います。

 働くお母さんたちって、ともするといつも「すいません、すいません」って謝ってばかりいるんですよ。子どもを預けて謝り、夫の実家に預けて謝り、保育園で謝り……。悪いことをして謝っているわけではないんですけど、謝ってばかりいることは心理的にすごくしんどいです。だから、預け先にウェルカムな感じの環境が整って、こっちの気持ちも「すいません」じゃなくて、「こんな状況の私と子どもたちですけど、よろしく!」という明るい雰囲気に、なっていけたらといいなと思います。

 預ける側も「預かってもらって当たり前」ではなくて、「こんな自分ですが全力で頑張ります」という謙虚な気持ちが大事かなと。そしてお願いするからには、仕事をがんばる。(笑)仕事を依頼してくださる方々に、夜遅い打ち合わせに出られずご迷惑をかけてしまうんですけど、その分、家でもずっと考えて作業して、クオリティを落とさず、いい仕事をして応えたい!という気持ちで私は仕事を続けています。

アクエリアスアクエリアス「親マネ」

 以前は、自分が1番現状を受入れられていませんでした。周りは理解してくれているのに、それを「迷惑をかけているんじゃないか」とか、いらぬ心配をしていたような気がします。1人であたふたしていてみっともなかったです。最近になってやっと、自分の状況をきちんと伝える方が、周りにとっても対処しやすいということが分かってきました。

 今は幼稚園が大変!って言っていますけど、小学校、中学校……と、向こう10年以上こうした状態が続くわけです。まだまだ先は長いですよ。(笑)そう考えるとこの矛盾は解決しないことなんだと悟りました。悟ったというと大げさですが、まず自分がちゃんと受入れよう、と、ようやく受入れられるようになりました。何より子どもが私の働き方や、家族のテンポに順応していて。子どもって本当にすごいですね。

[PROFILE]舟越響子

1978年生まれ。大学卒業後、葵プロモーション(現AOI Pro.)企画演出部に入社。その後、同社を退社しCluB_Aに所属、2児を出産する。受賞作に、◯SONY ウォークマン 合唱(第63回 広告電通賞 家庭用機器部門 最優秀賞、2010年 ACCブロンズ、2010年 消費者のためになった広告 TV広告16秒以上 (180秒)銀賞)◯2007年 ADFEST Remarkable5 日本代表 hide-and-seek◯パルコ 2006秋キャンペーン PINK/prism(2008年 Times Asia Pacific Advertising Awards メリット)

スケジュール

略歴

1978年
出生
2000年
(株)葵プロモーション(現AOI Pro.)企画演出部入社
2003 年
CMディレクターとしてデビュー
2008 年
退社
同年CluB_Aに所属
2010年
3月 長男を出産
2013年6月
次男を出産
いずれも産休・育休後、同じ職に復帰

最近のお仕事

  • ・ホットペッパービューティ
  • ・グリコ パナップ
    「フルーツバスケット」
  • ・アクエリアス
    「親マネ」
  • ・キユーピー 彩りプラス+
    「具材から生まれる音」
  • ・グリコ ジャイアントコーン
    「自分をねぎらう」
  • ・アース製薬 アース渦巻香
    「渦巻祭り」
  • ・レイコップ・ジャパン
    「選ばれて300万人」
  • ・ハウスウェルネスフーズ ビタミンレモン
    「手洗いうがいビタミンレモン」