しゅふクリ・ママクリ

キャリアコンサルタントに相談する
MENU

仕事が大好きなコピーライターが 子どもを二人産んだ理由 vol.2

今回のインタビューは、一倉広告制作所のコピーライター、坂本和加さんのインタビューの後半です。出産から1年経たずして、職場復帰する人が最近増えていますが、坂本さんもその内の一人。早く職場復帰した時の発見や、二人目を出産するに至った背景について、お伺いしました。

できることが増えすぎて楽しくなった2人目

実際に、出産から間もない段階で復帰するのはどうでしたか。

 実際、早く復帰して良かったことも意外と多かったです。ブランクが無かっただけ浦島太郎感が無かった。(笑)「もう復帰したんですね」という、応援してくれる人の声も感じることができました。そのせいもあったのか、復帰直後から仕事が忙しくなり、2人目の出産時は、生まれる前日まで働いていました。その後、翌年4月に職場復帰を果たし、2人目の保育園は再度、0歳児クラスに入れました。

 やはり働く方が性に合っているというか、産後、育休を取っている時にいろいろと煮詰まりメソメソしていたら、実家からヘルプで来ていた母に怒られまして。「赤ちゃんが、あなたに1番福を運んできてくれているのよ」って。その言葉でやっと、子どもは宝物なんだ、という気持ちになれたんです。とは言ってもすぐに職場復帰してしまう訳ですが、上の子より長く面倒を見られたので満足です。2カ月も。(笑)

坂本和加

この業界でお2人目を産んでいらっしゃる方は少ないですが、その点どう思われますか。

 今は「1人目ってなんて簡単だったんだろう」と思うほど、子どもが2人いるのは大変なのですが、1人だけではできない経験をしていることだけは間違いないと思うんですよね。その分いろいろな制約もあると思うのですが、踏み出せて良かったなあ、と今は思います。

 子どもが自分の仕事を厚くしてくれている。「できないことが増えるんじゃなくて、ここから先はできることが増えすぎちゃうから、楽しいに違いない!」という感じなんです。今、楽しくてしょうがないです。

 子どもがいると制約が増えるからと、出産を躊躇する人もいると思うんです。私も実際そうでした。子どもを持つこと自体に悩んだ時期もありましたが、結局は自分次第なんですよね。産んでみたら、「なーんだ」と。まさに「産むが易し」でした。たくさん、いろいろなエネルギーがもらえますよ。子どもが世界を広げてくれる。よく「親育て」なんていいますが、本当に、できることが増える一方です。そう思い込んでいるだけかもしれませんが。(笑)

働く時間が貴重に

できることが増える一方で、できなくなってしまったことも増えませんでしたか。

 子どもがいるために生まれる制約、制限は必ずあるのですが、それを子どものせいにするのは嫌だなあと思うんです。性格ですね。自分が前に進むために仕事をしている、というのも一方であります。実際に復帰してみて、「働く」ということに対して、子どもという制約があるから、仕事は「働かせていただくものなんだ」という学びがありました。働く時間がとても貴重になったんです。働いている間は一人の時間を確保できますし、それはそれで嬉しい時間なのですが、心のどこかで絶対無駄にできないと思ってやっています。

 3、4カ月で復帰することに反対する人もたくさんいましたし、そういう考え方ももちろんあるとは思うのですが、私はそこで復帰する、という選択をしましたし、後悔もしていません。むしろ、自分のスタンスや子どもとのことを、仕事を通して捉え直せたことがとても良かったです。

 こう言うと本当に綺麗事みたいになってしまうかもしれないのですが、なんか本当にありがたいんです。夜の編集作業やお酒のお付き合いも、夫のサポートがないと絶対にできません。申し訳ないな、と思いながらも、させてもらっているからには、濃い時間にしようと思えるんです。家の中はもうしっちゃかめっちゃかでグッチャグチャなのですが、きちんと子どもが寝ているだけで、もうそれはOKとしています。

 この前、ある人から「すごく楽しそうですね、坂本さん。何なんですか」と言われてすごく嬉しかった。「すごく良いコピーですね」って言われるのと同じくらい嬉しかったんです。「やった! 人生が厚くなってる!って、本当に思い込みかも知れないんですけど。(笑)

[PROFILE]坂本和加

コピーライター。OLを経て、一倉広告制作所所属。キャンペーンコピー、ネーミング、グラフィックコピー、ラジオやTVCMのプランニング、webムービーなど、広告制作のことば部分に幅広く携わる。賞歴に、毎日広告デザイン賞最高賞、朝日広告賞最高賞(広告主参加の部)、電通広告優秀賞、ACC銅賞、カンヌ国際広告賞ゴールド、など。TCC会員。著書に「ソックモンキーは君が好き」「あしたは80パーセント晴れでしょう」。最新の仕事や雑感などは、facebookに。

略歴

1974年
出生
1999年
コピーライターに転職
2003年
一倉広告制作所へ
2013年
第一子出産
2014年
第二子出産

主なお仕事

■ コピー

  • 「からだに、ピース。(カルピス)」
  • 「行くぜ、東北。(JR東日本)」
  • 「きょう、きみと、鏡月。(サントリー)」
  • 「SHALL WE. SHAWOOD?(積水ハウス、シャーウッド)」
  • 「日本一、もててますカラ。(もてますカラ)」
  • 「ようこそ、あした。(トヨタノア)」
  • 「男も女も、こどばを産める(宣伝会議コピーライター養成講座)」

■ ネーミング

  • 「WAON(イオン)」

■ CM・ムービー作品

  • 「積水ハウス企業CM」
  • 「シャーウッド(積水ハウス)」
  • 「もてますカラ(フローフシ)」
  • 「眠っている間も、ふたりがうまくやっていくために(テイジン無呼吸治そう.com)」
  • 「アルファコーポレーション企業CM(家事代行・家庭教師)」

など