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息子と二人でコツコツ頑張る。 デザイナーママが子どもとした約束。 vol.2

今回は、たき工房に勤めるデザイナーママ、藤本暢子さんのインタビュー後半です。アウトソーシングとして仕事をしていた生活環境から一転、たき工房で働くようになった経緯と、藤本さんが考える「働くママ」像について語っていただきました。

アウトソーシングだけでは得られなかったもの

デザイナーとして正社員を目指すにあたり、たき工房に決めた理由は何ですか。

 とにかく制作会社としては、歴史があり、スキルと経験知が高く、規模的にも最大手だということです。大手広告代理店ともお仕事ができて刺激も勉強の場も多くあり、その上福利厚生がしっかりしていることも非常に魅力的でした。また、入社してから感じたことですが、たき工房独自のビジョンから様々なチャンスが与えられているのが嬉しいです。

たき工房

 正直に言うと、今から4年前ではあるものの、私の年齢で完全に社会復帰を計るのは相当ハードルが高かったというのが実感です。面接では「アウトソーシングをしていた」と言って作品集を持って望むのですが、フルタイムでやっていないことは面接の方にもきっと分かるものだと思うので。最前線で、身を削るように仕事をして初めてキープできるレベルには、全然到達していないものもあったと思いますが、たき工房から「うちでやってみますか」と言っていただいたので、ありがたくやらせていただいています。

 今も、若くて才能のある人が毎年たくさん入って来るので、仮に家で仕事をしていたら、自分のやり方やスキルも変わらなかったでしょうし、刺激も無かったと思います。親子くらい年の離れた人や多趣味な人、また、大きい案件をやっているチームがすぐそばにいたり、ブレストのときからアイデアが泉のように湧いてくる人を目にしていると、一人でやっているときには無かった刺激だな、と思います。

 と同時に、時間内で決められた物量をやりきらなければいけない、ということや、所属グループへの貢献度や売上げも高めたい、という意識も当然あります。自分でやれるペースより少し上のレベルを常に目指していないと、どうしても目指しているレベルには到達しないので、日々修行ですね。

多様なママ像

お仕事のことを息子さんに話すことはありますか。

 私の仕事に関して、「どういうことをしているんだろう」ということは彼なりに想像していると思います。息子は俗にいう反抗期が無いようで…。離婚前後の時期で不安定になることはありましたが、そのことでお互いにぶつかったりすることはあまりありませんでした。ただ、男の子ですし、お互い一緒にいて気を遣うことはあります。

 彼はある程度の成績を目指してコツコツ頑張る。私も自分のペースで、とにかく良い物を目指してコツコツ頑張る。やっぱり親子なのか似たところがあり、二人とも不器用なのですが、共通するところもたくさんあります。

 子どもが悩んでいることを自分に置き換えて考えられたりとか、また逆もあったりして、ご飯のときに話す内容が、立場や環境は違っても、理解や共感を実感できたりして面白いです。

 休みの日は一緒に出かけることもありますが、家にいて普通にご飯作って食べて…というのが幸せですね。二人で生活していくと決めたので、普段お互いに任せっきりになっている家事を分担したりして過ごしています。二人でできるのが週末だけですから、それを楽しんでしまってずっと家にいることもありますよ。

 今日は学校がお休みだからお弁当作らなくていいんだと思うと、一度起きても「もう1回寝る? 」と言ってお互いの部屋に入り、「じゃ、」とお昼に起きて、ご飯を作るという感じです。(笑)

 お子さんを育てている方は幼稚園だとお弁当が始まりますよね。お弁当作りがお好きな方は、楽しいでしょうけど、私はそうではなくて。(笑)毎日三種類くらいのヘビーローテーションになっていたりします。時間になってキッチンには立つけど、「どうするかな」とフライパンをじっと見ていたり。

 息子はお弁当が嬉しいみたいです。ただ、私の場合は全然母の味じゃないですよ、冷凍食品が虎の巻。(苦笑)だから彩りはいいですけど。(笑)

インタビュー

 最近では子育てに対しても「いいんじゃないの、無理しなくて」という意見もありますが、子育てする女性に期待される「理想のママ像」みたいなものは、これだけ多様な選択肢があっても色濃く残っているんですよね。それはどんなにイクメンが流行ろうと、制度の整った会社が増えようと、「家族」というコミュニティの中で期待されるお母さん像って永遠に変わらないものがあると思います。それをいい意味で壊していくって大変な作業ですよね。

 今後、私みたいな人がおばあちゃんになって、本当の意味で「無理せず、頑張り過ぎないでいいよ」と、ようやく言える時代が来るのでしょうか。その時に日本がどうなっているかは分からないですが。(笑)

 子どもを置いて働きに出るなんて、といった考え方もきっと無くなることはないですよね。都心だと大抵大家族ではないので、それこそお母さんが背負わなきゃいけないこともたくさんあります。

 何となくある、社会の規範みたいなところから自分が外れてしまって、「私は良いお母さんじゃないんだ」と思い始めると苦しくなります。一人一人やり方が違っていいと思うんです。それに合わせて自分の働き方を模索して、自分なりに勝ち取って、作り上げていければいいんだろうな、と。

 いろいろな生き方があっていいと思います。これから私も、責任を隣り合わせにしつつも、前向きに、積極的に人生を楽しんでいきたいと思います。

[PROFILE]藤本暢子

都合により省略。

一日のスケジュール今回のスケジュールなんと藤本さんが作ってくれました!

略歴

1967年
出生
1989年
株式会社studio DADA入社
デザイナー、アートディレクター、イラストレーター
1998 年
出産の為 退社
アウトソーシング 契約社員を経て
2011 年
たき工房 入社

主なお仕事

  • 新聞広告
  • 雑誌広告
  • POP
  • カタログ
  • DM
  • キャラクター開発等