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【ママ訪問】子どもの成長とともに、自身もライターとしてキャリアアップ(前編)

「ママ訪問」では、ママクリエイターにリアルな働き方を語っていただきます。今回は、食品メーカーで編集・ライターとして活躍されているAさん(匿名)にお話を伺いました。東京から地方都市への移住を経て、出産、復職されたAさんの働き方の変遷や、ママクリエイターとしての心掛けについて、前編・後編にわたってお届けします。

東京から地方都市へ、新天地での出産・復職

これまでのご経歴を教えてください。

地方の大学を卒業後、上京してアルバイトや派遣社員として働きながら、編集者を目指していました。新卒の就活時に編集者を志したのが遅かったため、卒業までに就職が決まらないまま東京に出てきたのです。そこで宣伝会議さんの編集・ライター講座に通い、運良く編集プロダクションに入社することができました。東京では2社経験し、雑誌、書籍、Web、企業の広報誌などの編集に携わりました。2社目の在籍中に結婚し、夫の転勤で地方都市へ移住。移住後は、フリーランスで編集・ライティングの業務を続けており、出産前後も自宅で仕事をしていました。その後、フリーペーパーを発行する企業に入社して編集の仕事をした後、現在はマスメディアンの派遣社員として、食品メーカーで勤務しています。

出産から復職までのことを教えてください。

フリーランスをしていたころだったため、出産直前まで仕事をしていました。フリーランスということもあり、出産後はあまりブランクを空けず早めに復帰したかったのですが、無理はしたくなかったので、4カ月後くらいから少しずつ仕事を再開。週3日、保育園に子どもを預けて、自宅での仕事を続けていました。朝の家事を終えて、9時から10時ごろ子どもを預けた後に仕事をこなし、15時ごろ迎えに行く、というようなサイクルでした。仕事と育児のバランスは取りやすかったように思いますね。自分のペースで仕事ができたため、子どもと一緒に過ごす時間も確保でき、母乳育児も続けることができました。

その後、子どもが1歳を過ぎたころ、フリーペーパーの編集スタッフを募集する求人を見つけて応募し、再度会社に所属して働くことになりました。せっかく新天地に来たので、家にこもっているだけでなく外に出てみようと思ったのです。また、「まだ30代前半だし、フリーの仕事だけでなく、経験を活かしてもうちょっと頑張ってみようかな」という思いもありました。週5日、9時30分から16時15分までの6時間勤務で、最初の2年はアルバイト、最後の1年は正社員として働きました。

週3日の在宅勤務から週5日の出社と、働き方が大きく変わったのですね。

自分の体力的にも、育児とのやりくりという意味でも、最初はキツかったですね。とくに朝、イヤイヤ期の子どもを保育園へ連れて行くのはけっこうハードでした。私が生活の変化に慣れず必死なのが子どもにも伝わるのか、入社2日目くらいに子どもが熱を出したこともありました。それでも、出産後の仕事復帰がいきなり週5日の出社ではなく、自宅で週3日働いていた期間があったことは、私にとっても子どもにとっても慣らし期間になってよかったと思います。

会社のサポートや復帰後の労働環境はいかがでしたか?

上司も同じく子育て中だったこともあって、働くママへの理解はあったと思います。ただ、編集という仕事である以上、締め切り前はやむを得ず遅くなってしまうこともありました。上司や同僚と相談しながらなんとか乗り切ってきたという感じでしょうか。

ひとりで抱え込まず、頼れるものは頼る!

一番大変だったことはなんでしたか?

取材中に保育園から子どもの体調不良で呼び出しがあったことです。その日はたまたま2名体制の取材だったため事なきを得ましたが、取材のアポイントが入っているときは常に子どもの体調が気がかりでした。実は、夫婦ともに実家が遠方で、困ったときに親に子どもを預けることができない環境なのです。やはり、正社員でバリバリ働いている周囲のママさんたちは実家の近くに住んでいる方が多く、その点においては、私はハンデがあったと思います。ありがたいことに、私の子どもは病気になることが少なかったので、それが救いでしたね。

Aさんと同じような環境のママさんたちに、なにかアドバイスをお願いします。

一人で抱え込まないことが大事だと思っています。夫とは家事・育児を分担していますが、それでも足りないときは外部の手を借りればいい。私は、現職に就きながら、コピーライター養成講座に毎週通っていたことがあるのですが、そのときはファミリー・サポート・センターを利用しました。講座がある土曜日は保育園の延長保育がないため、講座が終わって急いで帰っても間に合わない時間だったのです。夫も仕事のときはサポート会員の方に保育園へ子どもを迎えに行ってもらい、夕食も食べさせてもらった後、その方の家まで私が迎えに行っていました。仕事と育児を両立させるためには、どうしてもたくさんの人手が必要です。「頼れるものはなんでも頼ってしまえ!」と思っています(笑)。

(後半につづく)

※2021年8月に取材した内容を掲載しています。