原稿がはかどる! 新幹線「S Work車両」の中身と裏ワザ【ママクリ奮闘記】
原稿がはかどる! 新幹線「S Work車両」の中身と裏ワザ
こんにちは、ライター・コラムニストのせきねみきです。つい先日、コロナ禍以降初の出張をしてきました。ライター仲間が「新幹線での移動中に原稿を書くなら予約したほうがいい!」と絶賛していた新型車両N700Sの「S Work車両」を初体験。ぜひ試してほしい裏ワザも含めてリポートします!
「S Work車両」は、車内で気兼ねなく仕事をしたい人に向けた車両。東海道・山陽新幹線のぞみ号の7号車に設定されています(一部除外日あり)。EX予約またはスマートEX経由での予約がマストで、料金は通常の普通車指定席と同額です。
「S Work車両」の座席は1名でしか予約できないルールのため、周囲も1名での乗車が多く、話し声が気になることは基本的にありません。周りへ配慮したうえで通話やWeb会議も可能ですが、私が乗車したのが早朝の時間帯だったからか、終始ものすごく静かでした。聞こえる音といえば、パソコンのキーボードをたたく音ぐらい。みなさん仕事に打ち込んでいるのだと思うと、背中を押された気分になり、やる気がアップしました……!
今回N700Sにこだわった理由は、N700Sの7号車・8号車限定で提供されている高セキュリティーの無料Wi-Fi「S Wi-Fi for Biz」を使いたかったから。車内で通常提供されている「Shinkansen Free Wi-Fi」は接続時間に制限があるうえ、速度もやや遅い印象がありますが、「S Wi-Fi for Biz」は時間無制限で利用できるのです。通信容量は「Shinkansen Free Wi-Fi」の約2倍でさくさく動き、快適! 新大阪駅に到着するまで通信が途切れることもなく、ストレスを感じませんでした。
ここからは裏ワザ(!?)について紹介。N700Sの「S Work車両」新横浜〜京都間で、パソコンやタブレットを置くための膝上クッションや簡易ついたて、パソコン用ACアダプター、USB充電器、小型マウスを無料で貸し出してもらえるのはご存じですか? 私は膝上クッションをパーサーにお願いしたところ、これが大当たり! 車両の一番前の席だったからかもしれませんが、テーブルにパソコンを置くと体とパソコンの間に少し距離があったので、膝上にパソコンを置いたほうが格段に作業しやすかったのです。
表面には手前にリストレスト、奥にタブレットを立てられる溝があり、裏面は全面がリストレストと同素材の低反発クッション仕様。「これさえあれば、いくらでも原稿が書けそう!」と思わせてくれる優れものでした。執筆中まれに隣の人の目線が気になったので、次の新幹線出張では簡易ついたても一緒にレンタルしたいと考えています。
【執筆者】せきねみき