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仕事に集中できることが楽しくて、成果が上がるようになった―プラチナム PRコンサルタント 下平めぐみさん【輝く!ママクリ】


仕事に、家事に、育児に…、忙しいけど面白い! 今、マーケティングやコミュニケーション、クリエイティブの世界で活躍しているワーキングマザーを取材します。第20回は、プラチナムでPRコンサルタントをしている下平めぐみさん。プラチナムは、世界有数の総合PR会社であるベクトルグループで、企業のコミュニケーション戦略を支援するPR専門会社です。クライアントのブランドイメージや企業のメッセージを効果的に伝えるための広報活動、マーケティング戦略、SNSマネジメントなどを提供しています。そこで下平さんに、仕事のやりがいや働き方の工夫、家庭での過ごし方について教えてもらいました。まずは前編をご紹介します。


プラチナム 第6コンサルティング局 PRコンサルタント 下平めぐみさん

転職活動中にPR会社の存在を知った


──ご経歴と現在のお仕事について簡単に教えてください。

下平:2018年8月に中途採用でプラチナムに入社。PRコンサルタントとして、クライアントの商品やサービスを世の中に発信し、広く知ってもらうために活動しています。

具体的には、企業の広報担当者やマーケティング担当者とやりとりし、プレス発表会やイベントなどの施策を企画して、テレビや雑誌、新聞、Webなどのメディアに取り上げてもらえるように働きかけます。

肩書は入社以来ずっと変わりませんが、仕事の中身は少しずつ変わっています。メディアとコミュニケーションを取る業務が多い時もあれば、クライアントのPR戦略を立案する仕事が中心だった時期もあり、産休前はそれらを半々ぐらいの割合で行っていました。今は、メディアリレーション中心です。

──プラチナムに入社した理由を教えてください。

下平:PRの仕事をスペシャリストとして追求したいと思ったからです。

前職は100名規模のWebマーケティング会社で、2014年4月に新卒として入社しました。中小企業かつ総合職での採用だったので、さまざまな業務を兼務することが多くて。最初は私も総務や新卒採用などと兼務しながら、広報の仕事を始めたんです。広報部の立ち上げを任され、手探りで業務を覚えていきました。いわゆる「ひとり広報」です。ただ、次第に広報職が楽しくなり、もっと広報に特化した知識や経験を得たいと思うようになりました。

事業会社の広報職を目指して転職活動を始めたのですが、「ひとり広報」でほぼ未経験のような状態だったため、なかなかご縁がありませんでした。そんな中でPR会社の存在を知り、プラチナムと出会いました。ここでなら、さまざまなPRの経験が積めるだろうし、ひとりではなくチームで取り組めて、学べる環境が多い点を魅力に感じました。

「ひとり広報」からステップアップを目指す


──「ひとり広報」だった中で、広報のスペシャリストを目指そうと思ったのはなぜですか。

下平:広報という仕事を知っていくうちに、素敵な商品やサービス、役に立つ情報が埋もれてしまっているのは、すごくもったいないと感じたからです。

メディアは話題性のある情報を探していますし、消費者にはその情報が何かの役に立つかもしれない。メディアと消費者の架け橋となって、世の中に素敵なものを広める仕事はやりがいがあるだろうなと思ったので、もっと広報の知識や経験、スキルを磨くためのステップアップをすることにしました。

転職活動中にさまざまな企業を調べていると、「こんなに良い商品をつくっている会社があったんだ!」と驚くことが多くて。一方で、転職活動というきっかけがなければ出会えなかったのかもしれないと思うと、広報の力でこういった会社の商品やサービスを広めたいという気持ちがどんどん強まっていきました。

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復職前の「待っているよ」の一言が心に染みた


──出産後の職場復帰は、どんな心境でしたか。

下平:早く仕事に復帰したい気持ちと、もう少し子どもと一緒にいたい気持ちが半々で、少し複雑な心境でした。

私は2022年6月に出産し、2023年4月に子どもが保育園に入園すると同時に職場復帰をしました。復帰前は「このまま子どもと一緒に過ごす時間が続けばいいな、もう少し育休を延長しようかな」と正直迷ってもいました。その一方で、これ以上仕事を離れてしまうと戻れないのでは…といった不安だったり、子育てに一度集中したことで仕事への思いややりがいを再確認したりもして。心配な点もありましたが「やるしかない、もう一度頑張ろう」という気持ちで、約1年で復帰をしました。

今では、入園のタイミングでの復帰がちょうど良かったと思っています。幸いにも第1希望の保育園に入れましたし、子どもは保育園でしか経験できないこともあると思うので。

職場環境としては、産休前と同じ部署でした。チームは復帰後、一時的に変わりましたが元のチームにすぐに戻ったので、環境の変化による苦労はあまりありませんでした。

──職場復帰の際、周囲の反応はどうでしたか。

下平:とても温かく迎えていただきました。

産休前には部署で「いってらっしゃい」と見送ってくれて、ありがたかったです。復職前にオンラインで面談をした際も、「ちゃんと戻ります」と伝えたら上司がすごく喜んでくれて。「待っているよ」と声をかけてもらえたのが、本当に嬉しかったです。

同じ部署には、私よりも先に産休から復職して活躍している女性社員がいたので、復職後の働き方についてのイメージはあり、不安はあまりありませんでした。

残業しない働き方をしようと決めた


──現在はどういった働き方をしていますか。

下平:働き方は人それぞれ選べますが、私は復職前と変わらずフルタイムで働いています。ただ、プライベートの時間も大切にしたいので、残業はほとんどしていません。

フレックスタイム制と在宅勤務を活用して、フルタイムで家庭と両立することができています。出社頻度は週1日前後ですが、イベント前や繁忙期はプレスキットやサンプリングなどの準備があるので、もう少し増えることもあります。

また、私は強い意志を持って残業はしないことにしています。朝は人より少し早めに働き始めますが、夜は一切連絡がつかないということを、クライアントを含め、皆さんに理解してもらっています。これにはとても感謝しています。

──復帰の際の会社のサポートで良かったと感じたのは、どんなことですか。

下平:一つひとつの制度というよりも、会社が育児と仕事の両立に理解を示してくれることが良かったと感じました。

子どもの急な体調不調に合わせて利用できる「キッズサポート休暇」や、ベビーシッターの利用料金の助成制度など、子育て中の社員を応援する制度が多く、そういった制度を増やしていこうという動きも活発です。さらに、パパ社員・ママ社員をゲストに呼んだ、全社向けの情報交換会の開催も、ありがたく思いました。私もママ社員代表としてお話しさせてもらったことがあります。

仕事も子育ても両方できるから楽しい


──育児を経験して、自分の中で変わったと思う点はありますか。

下平:気持ちの切り替え方と、時間への意識が変わりました。

子どもと喧嘩して、気分が落ち込むこともあります。でもそこで自分で気持ちを高めて、切り替えるように心がけています。同じように仕事で壁にぶち当たった時は、周りにも相談しつつ気持ちを切り替えて、前に進むようにしています。この気分の調節は、育児を通して学んだことの1つかもしれません。

また、時間内にやりきるという意識が強くなりました。子育てでは、子どもがお昼寝をしている間にこの家事を済ませようなどと、時間の使い方を意識しています。子どもが生まれる前は、成果にこだわって残業が頻繁になってしまうこともありましたが、今は仕事でも、業務時間内に終わらせることを心がけるようになりました。

──他に育児の経験が仕事に生きた点は何かありますか。

下平:育児をしていると自分の時間が取れないことも多いので、何かに集中できる時間のありがたみを感じるようになりました。

仕事中は自分の時間だと捉えることで、楽しみながら取り組むことができています。

復職してからの方がいきいきと働けているおかげで、実は仕事の成果も上がっているんです。プラチナムには毎月会社に貢献した社員を表彰する制度があるのですが、復職前は何度エントリーしても受賞できませんでした。それが復職後には、クライアントの商品がテレビ番組に取り上げてもらえ、その売上が大きく伸びるなどの貢献ができて、見事MVPをいただくことができました。

改めて、仕事も子育ても両方できることのありがたさを実感しています。

【この記事は前後編です:後編は1/23公開予定「チームで働く喜びを感じ、感謝の気持ちを忘れない」】


【執筆者プロフィール】シキノハナ

編集者・ライター 兼 華道家。ビジネス雑誌の編集長を経て、複合サービス企業へ転職。約16年間にわたり、広報を軸とした企画業務に携わる。現在はシキノハナを主宰。仕事に、家事に、育児に…と、忙しい女性を心からリスペクトし応援する。
<ホームページ> https://shikinohana.com/

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