子どもの表情を撮るなら、「シャッタースピード優先オート」!【もっと上手に撮ろう! ママクリカメラ講座】
子どもを撮ろう!
こんにちは。フォトグラファーのMIHOです。「もっと上手に撮ろう! ママクリカメラ講座」第6回のテーマは「子どもの写真」です。前回のポートレートに引き続き、今回も「カメラの設定は全部オートで撮っています!」という方に向けて、子どもの活き活きとした姿を撮るときにおすすめの設定をまとめました。
子どもを撮るときにおすすめの設定は「シャッタースピード優先オート」モードです。「設定とか面倒くさい!」という方も、まずはオートから「シャッタースピード優先オート」へ切り替えてみましょう(「S」や「Tv」という表記のモードです)。そうすると「シャッタースピード」が変更できるようになります。シャッタースピードを適切な数値にすることで、動く被写体をブレることなく撮影したり、ブレを活かした写真が撮れるようになるんです。
次に、シャッタースピードの表記について少し詳しく解説します。シャッタースピードとして表記される「1/●●」という数字。これは「1枚の写真を撮るために、シャッターが1/●●秒開いていますよ」という意味です。「1枚の写真の中に、1/●●秒の出来事を記録する」とも言えます。1/●●秒なので、●●の数字が大きくなるほど、シャッターが開いている時間が短くなり、ぶれにくくなります。
「シャッタースピード優先オート」モードでは、シャッタースピードのみ自分好みに設定でき、そのほかの設定はカメラがその場の明るさに合わせて自動で調整してくれます! 楽チン楽チン♪
それでは、以前、甥っ子のK君を撮影させてもらった時の写真で、どんな効果があるのか見てみましょう! 今回は、「子どもの表情がぶれずにきれいに写る写真」を目指して撮影しました。
まずは風船を持って遊ぶ姿。笑顔がとても可愛いですね!
これはシャッタースピード1/250秒で撮影しています。1/250秒くらいで撮影すると、自分がシャッターを切る時の手ぶれも、子どものちょっとした動きも、ピタっと止めて撮影することができます。
続いて、ブランコに乗って遊んでいる様子です。
1/250秒だと少しブレてしまったので、こちらはシャッタースピード1/500秒~1/1000秒で撮影。常に動くブランコに乗っていても、ばっちり楽しそうな表情を写すことができました。運動会で走る姿は1/1000秒くらいで撮るのがおすすめです!
ポイント:子どもの動きに合わせたシャッタースピードの設定を探る
動きをきれいに止めて撮りたければ、シャッタースピードをどんどん短くしていけばいいのね!とも思うかもしれませんが、実はそうとも限りません。シャッタースピードがあまりに短すぎると、カメラの設計上、画面が暗く画質も少し荒くなってしまいます。その時々の子どもの動き方に合わせて、ちょうど良いシャッタースピードを見つけることで、きれいな写真を残すことができます!
まずは、明るい時間帯に外で撮影してみるのがおすすめです。暖かくなり、外に遊びに行きたくなるこの季節、たくさん子どもたちを撮影してみてくださいね!
【執筆者】MIHO NAKAYA(なかや・みほ)