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コロナ禍の出産レポ③ ~想定外のフルコース出産~【ママクリ奮闘記】

働くママクリエイターが“本音”をつづる「ママクリ奮闘記」。仕事・子育て・家事・悩み……奮闘するワーママが日頃思っているあんなことやこんなことを、自由にお届けします!

コロナ禍の出産レポ③ ~想定外のフルコース出産~

こんにちは、ライター・コラムニストのせきねみきです。前回記事「コロナ禍の出産レポ② ~安静生活の心強い相棒~」の続きをお届けします。

臨月に入り、車いすの返却をしようとした矢先の出来事でした。ある朝、長男が「左足の靴がはけない」と訴えてきました。心当たりを尋ねると、「昨日お風呂から出たときに、脱衣場で滑って左足の小指をぶつけた」と話します。そこまで痛そうにしていませんでしたが、念のため登園前に整形外科へ連れて行くことにしました。

レントゲンを撮ってもらったところ、骨折していることが判明。軽い捻挫だと思い込んでいたので、全治3週間と聞いたときのショックは相当でした(2週間後に園生活最後の運動会が控えていたのもあり……)。今度は長男が安静生活に突入です。私は、長男を乗せた車いすを押しながら近所を歩き続ける日々を過ごしました。

そうしているうちに40週0日の出産予定日を迎えたものの、陣痛の気配はありません。診察時に担当医から「子宮口は1cm開いています。羊水が減ってきているので、数日で陣痛が来なければ計画入院して誘発分娩しましょう」と話があり、2日待ってもらうことにしました。予定日の翌日が満月で、陣痛が来る可能性に賭けたかったのです。なお、長男のときは予定日の6日後の新月で陣痛が来て、翌日出産しています。

待ちわびた満月の夜。ひときわ大きく美しい月の光を浴びながら、長男と陣痛が来るようお願いしました。しかし、翌朝になってもなにも変化は起こりません。覚悟を決め、朝10時に病院へ行き、自分で入院手続きを済ませました。 病室でPCR検査を受け、午前11時から陣痛促進剤の投与が始まりました。午後1時を過ぎると薬の影響が徐々に現れ、陣痛は2~3分間隔に。午後2時ごろ、病室から分娩室へ移動します。「子宮口は現状5cm。この調子でいけば夕方には子宮口全開(=10cm)になりそうなので頑張って!」と助産師さんから励まされ、寄せては返す波のようにやってくる痛みに耐え続けること約3時間。ところが子宮口は8cmで止まったままです。スタッフの方々がかわるがわる様子を確認しに来るようになりました。コロナのために着用しなければならないサージカルマスクが苦しく、意識が朦朧(もうろう)とします。そんななかふと聞こえたのが「赤ちゃんの頭が引っかかっているかも……」という言葉。なんとか下から出そうと手を尽くしてくださったのですが、午後6時ごろ担当医から緊急帝王切開の判断が下されました。

手術の場合は夫が病院に来て書類にサインする必要があったため、陣痛の合間に自ら電話連絡。夫は、私の出産時に長男を預かってもらうことになっていた友人宅へ長男を送り届けた後、1時間もしないうちに来てくれました。今回のような急な話でも、設備や人員の充実した大学病院では、すぐ帝王切開に切り替えることが可能です。やはり大病院での分娩を選んで正解でした。

緊急帝王切開の局所麻酔が効き始めてからは、自身の出産を俯瞰(ふかん)しているような感覚でした。手術の様子は見えませんが、医師たちの会話でなんとなく進捗状況がわかります。頭がひっかかった赤ちゃんを取り出す際には、「せーの!」の掛け声が。絵本『おおきなかぶ』の情景が目に浮かびました……! こうして無事次男が誕生。長男とはまた違った、愛らしい泣き声が手術室に響き渡りました。元気に産まれてきてくれた感謝の気持ちと、赤ちゃんの命を守り切った安堵(あんど)の気持ちが一斉に押し寄せ、一筋の涙が頬を伝いました。

その後は私の子宮の縫合でしたが、損傷が激しく、時間が通常の倍ほどかかったと後で知りました。赤ちゃんとはすぐ面会できたのに、私だけなかなか手術室から出てこなかったので、夫は私の命に別条がないか心配したそうです。

あらためて振り返ると、コロナ禍での妊娠生活は精神的に不安定な上、切迫早産による入院で家族と離れ離れになった時期もあり、試練の連続だったと感じます。出産は、子宮口が8cmまで開き、存分に陣痛の痛みを味わった上での緊急帝王切開。いわゆる「フルコース出産」になりましたが、つらさよりも“赤ちゃんのためにやれることは全部やり切った”という誇らしさが勝りました。

出産はママにとっても赤ちゃんにとっても命がけのミッションです。妊娠中のみなさん、これから妊娠出産を希望されるみなさんが、無事元気な赤ちゃんに出会えるよう祈っています。

『アトファイン™/傷あとケアテープ』を貼り続けたおかげで、帝王切開の傷は驚くほどきれいになりました!

【執筆者】せきねみき

兵庫県神戸市出身。新卒から勤めていた新聞社を退職後、フリーのライター・コラムニストに。カレーと電車とラグビーをこよなく愛する2児の母。嫉妬(しっと)するほど料理上手な夫と協力しながら、子育てと仕事のバランスを模索中。
<連載コラム>『ママクリ奮闘記』(毎週更新)
<ホームページ>https://sekinemiki.themedia.jp/

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