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料理の魅力を引き出すアングルの研究【もっと上手に撮ろう! ママクリカメラ講座】

フォトグラファーのMIHOが写真を楽しく上手に撮る方法を探っていきます。

料理を素敵に撮ろう!

こんにちは。フォトグラファーのMIHOです。「もっと上手に撮ろう! ママクリカメラ講座」第2回目のテーマは「料理を素敵に撮ろう!」。 今回はホームパーティーで料理を撮影しました。友人のNさんがつくってくれる料理は彩り豊かで盛り付けがきれい! そして、とっても良い香りがします……。早く食べたい一心でさっそくパシャリ。

この写真でも料理は華やかに写っているのですが、あまり美味しそうではありません。もっと料理の魅力を引き出す方法があるはず! そこでより料理が美味しそうに見えるように、アングルを変えて撮ってみました。

最初に撮影したものより、料理の彩りやテーブルセッティングがよく見えます。美しい盛り付けがよくわかり、食欲がそそられてしまいます。 さらに1品ずつでも撮影してみました。

パスタは、俯瞰より横から撮影した方が、高さのある盛り付けが際立ち、上品な印象に。

桃モッツァレラは、俯瞰より斜めから撮影した方が、光がキラッと反射して桃のみずみずしさが映えました。

ポイント:「料理の魅力」を探る!

食事のシーンでは、前回の赤ちゃんのように移動して環境を変えることが難しい場合が多いと思います。そこで、今回は写真の「アングル」と「寄り引き」を工夫することにしました。

その際意識したのは、「目の前の料理のなにを魅力的に思ったのか」。料理を見て「きれい!」「美味しそう!」と感動したときに、なぜ感動したのか考えてその魅力にフォーカスしてみると、自然と良い写し方が見えてくるはず。

テーブルセッティングの彩りが美しいときは、テーブル全体を。1品の盛り付けに感動したのであれば、1品全体を。細かい盛り付けに感動したのであれば、さらに寄って。上から見た方が綺麗か、横から見た方が綺麗か。家族や友人、恋人と過ごす食事の時間が楽しいときは、相手が映っても良いかもしれません。

では、他の料理も撮ってみましょう!

四角いクラッカーとチーズ、角皿を活かした盛り付けがかわいいピンチョス。俯瞰で撮ると、そのかわいさがより伝わります。
バケットはフラッグ付きの爪楊枝ときゅうりの盛り付けがかわいいので、かなり寄って撮影するといい感じ!
サラダはよく見るとエディブルフラワーや生ハムがかわいかったので、グッと寄って撮ってみました。

ここまでいろいろと書かせていただきましたが、いちばん大切なことは出来立てのうちに料理をいただくこと! 感動したことをパパっと撮って出来立ての料理を楽しむことが、いちばん素敵に撮る秘訣かなと思いました! (私もこの撮影の後、さっそく美味しくいただきました♪ お腹いっぱい大満足!)


【執筆者】MIHO NAKAYA(なかや・みほ)

栃木県生まれ。武蔵野美術大学卒業後、会社員とアシスタントを経てフリーのフォトグラファーに。ポートレートと料理写真を中心に撮影している。花と器とNFLが好き。
<ホームページ>https://miho-jak.wixsite.com/suga-photograph
<instagram>@_miho_p

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