2021年、夏までの転職活動の正解【キャリコン・ひつじ子、語る】
2021年、夏までの転職活動の正解
キャリコン・ひつじ子です! 新型コロナウイルスはなかなか収まる気配を見せませんね。我が家のパパは海外赴任をしているのですが、昨年8月からコロナの影響でずっと帰国できていません。元気がありあまる2歳半の息子のため、休日はパパの役割も果たそうと公園でアスレチック、室内でプロレスごっこ……など試みますが、正直体が全然ついていきません。土日が一番疲れる今日この頃です。
さて、例年1~3月はその年度の採用予算を使い切ろうと転職市場は盛り上がりを見せ、求人数も多くなります。一方で新入社員の入社が落ち着く4~5月は求人が少ない時期となっていました。しかし、今年はそれほど求人の動きが止まっていないようです。正社員求人も派遣求人も3月と求人数が変わらない印象です。
理由としてはコロナに翻弄された2020年に採用を行わず、様子を見ていた企業がDX(デジタルトランスフォーメーション)推進などの事業改革に乗り出し、その分野の人材を欲していること。そして、コロナ禍によって従業員の働き方に対する価値観も変化し、社会貢献度の高い仕事をしたい、地方へ転居したい、テレワークができる会社で働きたい、ワークバランスを重視したい……など、さまざまな理由で退職者が増加したことで、人員の補填が必要になったことなどが考えられます。
これを踏まえると、今の時期も転職活動の足は止めず、戦略的に情報収集をしたほうがよいかもしれません。デジタル系の経験が少ない方でも、「巣ごもり消費」の高まりで好調な通販メーカーや、新たな事業を立ち上げる企業は、顧客とコミュニケーションをとるカタログやDMなどの紙媒体を手掛ける人材、制作ディレクター、コピーライター、グラフィックデザイナーなど職種を問わず求めています。ほかにも、職種を問わず人手が欲しいものの正社員を採用する人事予算がない企業が、現場の予算で派遣の即戦力人材を積極的に採用する動きもあります。
また、現在募集をしている企業は、正社員はお盆明けくらいに、派遣はよりスピーディーに6月中にはご入社いただくスケジュールで動いているところが多いでしょう。欠員補充による募集であれば、企業が希望するスケジュールでご入社可能な方を優先する傾向もあるため、内定時期から逆算して転職活動の予定を立てた方がよいかもしれません。
いずれにせよ、経済が不安定な今の状況下では、即戦力人材の採用が中心です。いま未経験の分野にチャレンジするよりは、ご自身の得意な分野を活かした業種・職種を受ける方が得策です。得意分野について見極めが難しい場合はぜひ私たちのようなキャリアコンサルタントにご相談ください。市場を意識して客観的なアドバイスをいたします!
【執筆者】キャリコン・ひつじ子
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