ライター愛用中の便利ツール3選【ママクリ奮闘記】
ライター愛用中の便利ツール3選
こんにちは、ライター・コラムニストのせきねみきです。仕事の企画書や報告書、メール、SNSでの発信など、日頃文章を書く機会はたくさんあるかと思います。できるだけ読み手に伝わりやすい文章を書くために、私がいつも頼りにしているツールを3つ紹介します。
その1:記者ハンドブック(通称“記者ハン”)
一般社団法人共同通信社が発行する新聞用字用語集。前職の新聞社時代から使い続けているものです。写真の第13版が、2021年6月時点では最新となります。
私が利用するのは、主に以下の3つで迷ったとき。①漢字表記にするか、仮名表記にするか、②外来語や片仮名語の表記をどうするか、③文脈上正確な漢字はどれか、を調べるのに使っています。
①の例では、「急遽」は「急きょ」、「豪華絢爛」は「豪華絢爛(けんらん)」と表記します。②の例は、ウイークデー(「イ」は並字)、クオリティー(音引きを入れる)など。③は、突然ですがクイズを出します。「やわらかいご飯」と書く場合、漢字は「柔らかい」「軟らかい」どちらが正しいでしょうか? 正解は「軟らかい」。柔は主に剛の対語、軟は主に硬の対語です。
表記は媒体ごとに独自のルールがあることも多いため、記者ハンが絶対ではありません。今私がお付き合いのあるメディアでは、マニュアルをいただいているところもあれば、提出原稿を社内の校正チームがチェックしてくださるところもあります。それでも、手元に1冊あると本当に便利。言葉好きの人には、読み物としても楽しめるはずです。
その2:Google トレンド
キーワードを入力すると、検索回数の推移をグラフで表示してくれる無料のWebツール。検索期間や国を指定することもできます。私がよく使う機能は、複数のキーワードでの検索需要比較です。
例えば、昨年あたりからブームの「固めプリン」。記者ハンのルール上、食べ物の場合は一般的に「硬め」と表記しますが、この2つの言葉を比較すると、圧倒的に「固めプリン」が使われていることがわかります。SEOを意識するなら、固めプリン一択です。
もうひとつ例を出します。前職のメディアでは、社で統一して「子ども」と表記することが決まっていました。しかし、「子ども」「子供」「こども」の3パターンで比較すると、検索回数は「子供」>「こども」>「子ども」の順です。需要が少なくても、会社ルールが優先されるケースは割とあります。
その3:PRUV(プルーフ)
オンラインで文章校正を支援してくれる、無料のサービスです。ユーザー登録すると2万字まで、登録しなくても400字までの文章をチェックしてくれます(ちなみに、登録しない場合は解析に30秒かかりますが、登録すると瞬時に結果が出ます)。
私は文章を書き終わった後、主に表記ゆれや誤入力、いわゆる凡ミス発見のために使っています。使い方は至ってシンプル。文章を指定された枠にコピペし、チェック開始ボタンを押すだけです。
今回紹介したものは、どれも使って損はないツールだと思います。よければお試しくださいね。
【執筆者】せきねみき