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不妊治療カミングアウト問題【キャリコン・ひつじ子、語る】

マスメディアンのキャリアコンサルタントであり、1児の母でもある「キャリコン・ひつじ子」が、ワーママのキャリアについて語ります。

不妊治療カミングアウト問題

こんにちはひつじ子です! 長年花粉症に悩まされてきましたが、最近二歳になる息子も瞬きが多く、眼科に行ったところ花粉症と診断されてしまいました。こんな小さいうちから……とショックでしたが、花粉量も多い今年はそのような事例も多いと眼科医の方がおっしゃっていました。花粉プラス粉塵なども多い都市部の子どもに急増しているようです。

さて菅政権となって早々に、少子化対策の一環として2022年4月からの不妊治療の保険適用の方向性が示されました。実は私も3回目の体外受精の結果39歳で第一子を出産しました。私自身、トータルで200万以上の費用がかかった記憶がありますので、このニュースに対して前向きに捉えています。ただコスト面の負担が減ったからといって、妊活が全面的にスムーズにいくかというと問題はそれだけではない気がします。

私が本格的な不妊治療専門クリニックの門を叩いたのは36歳を過ぎてから。もともと20代で2回転職をしており、現在のマスメディアンが3社目。20代後半になって入社した会社で、私が会社に入社した意味や、ささやかながら「成果」と呼べるような何かを生み出すため、がむしゃらに働いて気づいたら36歳になっていたというのが本音です。子どもについては欲しくなかったわけではないのですが、夫も海外に単身赴任をしていたため、子どもについてゆっくり話をする暇もありませんでした。

しかし不妊治療専門クリニックでさまざまな検査をしていくうちに、自然妊娠の一つの指針となる卵巣年齢が非常に高齢の状態で、もはや一刻の猶予もないという現状に愕然としたのと共に、まだ見ぬ「夫と私の子ども」に会いたいという思いが強くなり、体外受精の決断をした……という経緯です。

しかしクリニック側が主催する体外受精の説明会に参加して思ったことは「たくさん会社を休まないといけないな」ということでした。体外受精のための「採卵」自体、開腹ではありませんが麻酔をかけての手術のようなものなのでその日は全休が必要ですし、前後でもホルモン関連の注射や医師の診察などがあり頻繁な通院が必要になります。かつ排卵のタイミングに合わせるため、仕事の都合で簡単に予定を変更できるものではありません。

不妊治療はデリケートなテーマですが、一日二日の有給休暇では済まない時点で「もう会社に不妊治療のことを伝えよう」と私は判断しました。結果、幸運なことに弊社の上層部がこの問題に非常に理解があり、私は希望通り必要なときに有休を取ることができました。

ただこれが転職してまだ間もない場合や、周囲の理解が得られにくい企業、そもそも男性が多く妊活や不妊治療、体外受精の話ができない雰囲気の企業……など、さまざまなケースがあると思います。私の場合は本当にラッキーなケースで、コスト面の問題がクリアになったとしても、現職場や転職先での「不妊治療カミングアウト問題」は根強く残るのではないでしょうか。 このテーマでお悩みの方もひつじ子にご相談ください。


【執筆者】キャリコン・ひつじ子

マスメディアンで働く国家資格キャリアコンサルタント。現在は、ママさんや女性の方が働きやすい派遣求人を担当しています。40代前半で自身も2020年に育休から復帰し、時短勤務中の一児の母。ひつじ年・おひつじ座。

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