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「保活」、そして「ラン活」のこと【ママクリ奮闘記】

働くママクリエイターが“本音”をつづる「ママクリ奮闘記」。仕事・子育て・家事・悩み……奮闘するワーママが日頃思っているあんなことやこんなことを、自由にお届けします!

「保活」、そして「ラン活」のこと

こんにちは、ライター・コラムニストのせきねみきです。梅が咲き始める頃になると、「保活」の思い出がよみがえります。私が保活を経験したのは2015年初秋から2016年初春にかけてです。2016年というと、匿名の母の悲痛な叫びがつづられた「保育園落ちた日本死ね!!!」というブログが話題になった年。当時は保育園の待機児童問題が浮き彫りになってまだ間もない頃でした。

保活において私が最も悩んだのは、仕事復帰のタイミング。もうちょっと息子の成長をそばで見続けたい。でも、長期の育休を取ると仕事の勘が戻らなくなるかもしれない……。気持ちが揺れていたときに「第一子の場合、夫婦でフルタイム共働きの条件だけだと、兄弟枠で埋まりがちな1歳児枠を狙うのは無謀」と言われたことが決定打となり、2016年4月入園の0歳児枠に的を絞って保活することに決めました。

2016年2月上旬の土曜日、ポストに入っていたペラペラの封筒を見たときの感情は今でも鮮明に覚えています。一瞬で「これは落ちた」と確信しました。なぜなら私が居住する自治体では、内定者には分厚い封筒が届くといううわさを聞いていたから。覚悟を決め恐る恐る封を開けると、内定の旨が記された紙が1枚だけ入っていたのです。安堵(あんど)して泣いてしまいました。

あれから5年。昨年末から少しずつ「ラン活」を始めました。資料請求をして、各メーカーのランドセルを比較するというプロセスは、少し保活と似ているかもしれません。ただ、ラン活においては“購入を断られる”ことはないので、終始心穏やかでいられます。今は、コロナの影響などで来店できない人たちのために企画されているYouTubeやInstagramのライブを視聴して候補を絞っているところ。緊急事態宣言が解除された後、実物を見に行く機会を設けようと考え中です。どのランドセルにするか決まったら、またここでお知らせできればと思っています。


【執筆者】せきねみき

兵庫県神戸市出身。新卒から勤めていた新聞社を退職後、フリーのライター・コラムニストに。カレーと電車とラグビーをこよなく愛する2児の母。嫉妬(しっと)するほど料理上手な夫と協力しながら、子育てと仕事のバランスを模索中。
<連載コラム>『ママクリ奮闘記』(毎週更新)
<ホームページ>https://sekinemiki.themedia.jp/

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