マリー・アントワネットの印象が変わった「ベルばら展」【ママクリ奮闘記】
マリー・アントワネットの印象が変わった「ベルばら展」
こんにちは、ライター・コラムニストのせきねみきです。日が暮れるのが早くなり、秋の深まりを感じる今日このごろ。みなさんはどんな秋を満喫していますか?
私は“芸術の秋”ということで、秋晴れのお出かけ日和に「誕生50周年記念 ベルサイユのばら展 -ベルばらは永遠に-」を鑑賞してきました! ここ数年足を運んだ展覧会といえば、長男が好きな昆虫展や恐竜展だけだったので、前日からドキドキが止まらず……。会場は、六本木ヒルズ森タワー52階にある「東京シティビュー」。澄み渡る青空のなか、東京タワーや東京スカイツリーが存在感を放っていました。
漫画『ベルサイユのばら』の誕生50周年を記念して開催されている「ベルばら展」(大阪ほかにも巡回)は、悲劇のフランス王妃マリー・アントワネットと、女として生まれながら軍人として生きる男装の麗人オスカルの2人にスポットライトを当てた展示となっています。約180点もの連載当時の原画は見ごたえ満載。なかには2色や4色の貴重な原画もありました。色づかいの美しさは必見です。
私が『ベルサイユのばら』に触れたのは数十年ぶりのこと。大人になり、母という立場で今回「ベルばら展」を鑑賞し、マリー・アントワネットに対して抱いていたイメージが一変しました。
14歳でフランス王太子ルイ(後のルイ16世)と政略結婚、18歳で王妃となったマリー・アントワネット。なかなか子宝に恵まれず、後に4人の子どもを授かるものの、そのうち3人は若くして亡くなっています。そしてマリー・アントワネット自身もフランス革命の最中に37歳で処刑され、波乱の生涯を閉じました。「パンがなければお菓子を食べればいいじゃない」というせりふは、彼女の傲慢(ごうまん)な性格を印象づける名言として広まっています。しかし、実は完全な濡れ衣だそう。
つい先日、『ベルサイユのばら』が“新作”として劇場アニメ化されるというニュースが発表になりました。映画ではどのようにマリー・アントワネットが描かれるのか、興味津々です。
【執筆者】せきねみき