新しいことへの挑戦を続け、いくつになっても成長したい―JTBコミュニケーションデザイン マーケティング課長 内田さおりさん(後編)【輝く!ママクリ】
企業の成長に関わりたい
──JTBコミュニケーションデザインに入社した動機を教えてください。
内田:学生時代に就職活動をした際は、広く世の中を知りたいと思い、広告会社や調査会社を志望していました。何か強みを持った会社であることを重視していました。JTBコミュニケーションデザインは、JTBが親会社のため「旅に強い広告会社」という他社にない特徴を持っていることを魅力に思い志望しました。ご縁があって入社できてよかったです。
──現在は、どのようなお仕事を担当していますか。
内田:法人顧客に向けて自社のソリューションを魅力的に伝えたり、お問い合わせを獲得したりといったマーケティング活動を担当しています。マーケティングオートメーションツールを使いながら、デジタルでの接点を増やし、自社のことを知っていただく・好きになっていただく・お問い合わせをしていただくというステップを踏むための施策を行っています。
当社では、お客さまの課題に合わせてカスタマイズしたソリューションを提供しています。そのため、私達の仕事も特定の商品・サービスのマーケティングではありません。広告コミュニケーションの提案や、組織や人材開発コンサルティング、イベントプロデュースなどさまざま。ターゲットも商材や案件によって異なります。総務人事部や、経営企画部、マーケティング部や営業推進部など、多岐にわたります。
──お仕事のやりがいは、どんな点にありますか。
内田:私は法人営業畑からキャリアをスタートしているということもあり、お客さまに喜んでいただけて、最終的にその会社の利益になるところにやりがいを感じます。今はマーケティングの担当として、世の中のお客さまに自社のよいところを知って好きになっていただき、それがお問い合わせにつながり、事業部署の数字に貢献でき、会社の成長に貢献できるというループがつくれるとよいな、と。それができれば、さらに仕事が面白くなるだろうと思いながら、今はやっています。
──キャリアについてのお考えを教えてください。
内田:この先もJTBグループで働きたいという気持ちはもちろんありますが、それに加えて大学院を志望したのは、企業がどういうふうに成長するのかにもともと興味があったからです。日本企業の元気がないとしたら、それはなぜなのか、とか。そういった観点で学び続けながら、今後もマーケティングや、企業の成長に関わる部署で力を発揮できたらいいなと考えています。
子どもが自分の能力を引き出してくれた
──ご家族での家事分担は、どのようにしていますか。
内田:私がシンガポールに駐在していた時があったのですが、夫が現地に帯同してくれて。その時から家事はお願いすることが多く、今もなんでもやってくれます。出産後も、私は仕事をバリバリやっていきたかったので、手分けをしながらなんとかやっているところです。
夫は、家事ができて、子どもとの接し方も上手で。それが当たり前のように思っていましたが、周りに話を聞いてみるとそうではないと、最近気づきました。
──出産後、予想外に大変だったのはどのような点ですか。
内田:自分がいないとどうしようもない時があるのが、やっぱり大変だなと思います。実家をもう少し頼れたら…とも思っていたのですが、夫婦ふたりとも遠いので難しい状況です。夫が仕事の都合でどうしても抜けられない時に園からの呼び出しがあると、ミーティングがあっても抜けなくてはならないので、心苦しく思います。
また、今、業務の調子が上がってきたなという時でも、中断しなくてはならなかったり、残業ができなかったりなど、どうしても時間の制約ができるので、業務と育児のやりくりも大変です。
──育児や家事の経験が仕事に活きたと思うことは、ありますか。
内田:タイムマネジメントは活きていると思います。私は子どもが生まれる前は、ずっと仕事をしていられるタイプだったんです。子どもができてからは本当に変わりましたね。制約があることで、瞬発力が出るようになりました。いつもではないんですが。これは、子どもに引き出してもらえたんだと思います。
──普段の生活の中で大切にしているのは、どんなことですか。
内田:同じことを変わらずにずっとやっていると飽きてしまう方なんです。新しいことに挑戦していきたい思いは常に持っているので、いくつになっても成長していきたいです。そして、子どもともきちんと向き合って、得意領域を見つけて伸ばしてあげたいため、プライベートでその時間をどうつくるかが今の課題です。
──仕事と家庭にとどまらず、さらに大学院生として勉学にも励む内田さんのお話からは、本当に向上心が強くて、自分の成長を止めずに進んでこられたことが伝わってきました。一筋縄ではいかないこともあるかもしれませんが、それも含めて「挑戦する」ことは本当に素晴らしいなと思います。ありがとうございました。
【執筆者プロフィール】シキノハナ